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性能の基準は警察庁と全国防犯協会連合会(全防連)の公開資料を、統計は警視庁が公開している「前兆事案の認知情報」の令和7年のデータを、使い方は全防連の「防犯ブザー使い方マニュアル」と警視庁、警察庁の資料を、2026年9月24日に確認して書いています。前兆事案の件数と割合は、警視庁が公開しているデータを当サイトが数えて計算した値です。特定の商品やメーカーはすすめておらず、この記事に広告リンクはありません。
子どもが小学校に上がるとき、ランドセルと一緒に防犯ブザーを用意する家庭は多いと思います。けれども店に行くと、形も値段もさまざまな品が並んでいて、どれを選べばよいのか迷います。大きな音が出れば何でもよいのか。どこに付ければよいのか。電池はいつ替えればよいのか。買ったあとのことまで考えると、分からないことは意外に多くあります。
この記事では、まず東京都内で子どもや女性に対する声掛けやつきまといがいつ、どこで起きているのかを、警視庁が公開しているデータで確かめます。そのうえで、警察庁などが定めた性能の基準と、全防連の優良防犯ブザーの規格から選び方を整理し、付ける位置、点検、スマホのアプリとの使い分け、子どもへの教え方までを順番にまとめます。読み終えたときに、手元のブザーがそのままで大丈夫か、付け直したほうがよいかを判断できることを目指しています。

声掛けやつきまといは、いつどこで起きているか
警視庁は、子どもと女性を対象とする性犯罪などの前兆とみられる声掛けやつきまといなどを「前兆事案」として、1件ずつのデータを前兆事案の認知情報のページで公開しています。刑罰法令に触れない程度のものも含まれます。令和7年に認知された件数は5,629件で、令和6年の5,490件から139件増えました。
このデータには、事案の種類、発生した時刻と場所、被害者の年代や学校、相手の移動手段が入っています。防犯ブザーをいつ、どう持たせるかを考えるうえで、これほど具体的な手がかりはありません。以下は当サイトがこのデータを数えた結果です。なお、令和7年に認知されたものには、前の年までに起きた事案も少し含まれます。

| 事案名 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 声掛け事案 | 1,030件 | 18.3% |
| 露出 | 1,001件 | 17.8% |
| つきまとい事案 | 886件 | 15.7% |
| 盗撮 | 855件 | 15.2% |
| 痴漢 | 696件 | 12.4% |
| 卑わいな言動 | 564件 | 10.0% |
| 不審者 | 377件 | 6.7% |
| その他 | 220件 | 3.9% |
被害者の性別は女性が4,174件、男性が439件でした。露出のように被害者がいないものが1,001件あります。学校の区分では、小学生・未就学児童が1,244件、中学生が404件、高校生が662件です。
時間帯は午後と夜に集中している

時間帯で分けると、14時から17時が1,880件(33.4%)、18時から23時が1,811件(32.2%)でした。1時間ごとに見ると、最も多いのは16時の570件で、15時の497件、17時の444件が続きます。曜日では金曜日の919件が最も多く、日曜日の595件が最も少なくなっていました。
場所は道路上が6割、相手は徒歩が7割

起きた場所は道路上が3,340件(59.3%)で、駅構内の568件、店舗内の491件、公園の405件が続きます。相手の移動手段は徒歩が4,167件(74.0%)、自転車が792件(14.1%)で、自動車は162件(2.9%)にとどまりました。多くは、道を歩いているときに、同じく歩いて近づいてくる相手とのあいだで起きています。
これは防犯ブザーの使いどころと重なります。歩いている道の上で、相手が歩いて近づいてきたときに、大きな音で周りに知らせる。そのためには、音が大きいことと同じくらい、すぐに手が届くところに付けてあることが大切になります。
小学生と未就学児は、14時から17時に約7割

小学生・未就学児童の1,244件に絞ると、時間帯の偏りがさらにはっきりします。14時から17時が863件で、全体の69.4%でした。1時間ごとでは15時の254件、16時の244件、14時の192件、17時の173件が多く、朝の7時は39件、8時は77件です。

| 小学生・未就学児童 1,244件 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 声掛け事案 | 570件 | 45.8% |
| つきまとい事案 | 198件 | 15.9% |
| 不審者 | 183件 | 14.7% |
| 場所が道路上 | 908件 | 73.0% |
| 場所が公園 | 175件 | 14.1% |
| 相手が徒歩 | 949件 | 76.3% |
被害者は女の子が832件、男の子が408件でした。男の子も1,244件のうち32.8%を占めています。防犯ブザーは女の子のもの、という考え方は、この数字とは合いません。
中学生と高校生は、夜と駅が増える

中学生の404件では、声掛け事案が140件(34.7%)、つきまとい事案が82件(20.3%)で、時間帯は14時から17時が191件(47.3%)、場所は道路上が283件(70.0%)でした。小学生に近い形です。
高校生の662件になると様子が変わります。最も多いのは盗撮の211件(31.9%)で、つきまとい事案113件、声掛け事案109件、痴漢104件が続きます。時間帯は18時から23時が238件(36.0%)で、14時から17時の211件を上回りました。場所は道路上が320件(48.3%)、駅構内が116件(17.5%)です。通学の距離が延び、帰りが遅くなる年代では、ブザーの持ち方も変えたほうがよいことが分かります。
大人の女性は、夜と深夜が7割近く

小中高生以外の女性2,288件では、18時から23時が1,054件(46.1%)、0時から5時が496件(21.7%)で、夜と深夜を合わせると1,550件(67.7%)でした。事案は盗撮575件、痴漢494件、つきまとい事案492件の順で、場所は道路上1,184件、駅構内376件、店舗内331件、自宅198件です。
警察庁の女性のための安全サポートブックも、「夕方から深夜にかけて女性への犯罪が多く発生しています」と書いています。同じ資料によると、警察庁が平成30年に行った調査では、被害を受けた女性の9割が一人でいるときに被害を受けていました。防犯ブザーは、一人のときに周りの人を呼ぶための道具です。

防犯ブザーは何のためのものか
警察庁の防犯ブザーの性能基準のページには、「子どもを犯罪被害から守るためには、周囲の大人が防犯ブザーの音に気付いてあげることが重要です」と書かれています。ブザーの役割は、相手を倒すことではなく、周りの大人に気付いてもらうことです。
全防連が優良防犯ブザーの取扱説明書に書くよう求めている注意書きにも、「本製品は大音量で相手を威嚇又は周囲の人に危険を知らせることを目的とするもので、犯罪防止を保証するものではありません」という一文があります。ブザーを持っていれば安全というわけではありません。鳴らして、人がいるほうへ逃げる。この2つがそろって初めて役に立ちます。
警視庁の「いかのおすし」のページには、「大声を出せなくても、防犯ブザーをならすことで、同じ効果があります」とあります。怖いときに大きな声が出ないのは、大人でも子どもでも同じです。声の代わりに音を出せることが、ブザーを持つ一番の理由です。
選び方1 警察庁などの性能基準を満たしているか
防犯ブザーには、警察庁が文部科学省、経済産業省とともに、全防連、日本PTA全国協議会、電池工業会の協力を得て定めた性能基準があります。策定は平成18年11月30日です。基準は4つだけなので、買う前にパッケージの表示と見比べられます。

| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 音色 | 高い周波数と低い周波数を繰り返す変動周期を持つこと |
| 音量 | 85dB以上とすること |
| 連続吹鳴時間 | 連続して鳴らした場合に、表示音量の90%以上の音量が20分間以上保てること |
| 操作性 | 引き紐あるいは押しボタン等の操作は児童が容易に操作できること |
音量だけでなく、音色と鳴り続ける時間にも基準があるのがポイントです。全防連の規格の解説によると、高い音と低い音のあいだを行き来する周期が遅いと、音に緊迫感が感じられません。短い周期で上がったり下がったりする音にすると、周りの人が気付きやすくなることが分かっているそうです。
連続吹鳴時間は、鳴らし始めてから20分たっても、表示された音量の90%以上を保てることが条件です。鳴らしてすぐに音が弱ってしまっては、周りの人が気付く前に音が消えてしまいます。
選び方2 優良防犯ブザーの表示で確かめる
性能基準を満たしているかを自分で確かめるのは難しいものです。そこで目印になるのが、全防連が審査して推奨している優良防犯ブザーです。全防連は、性能基準に適合し、確実に作動し、外側に鋭い突起がなく、子どもが持ち歩くのに適した重さと形のものを推奨品目録に載せています。対象は、主に子どもが持ち歩くためにつくられ、一般に販売されているブザーです。

優良防犯ブザー規格には、警察庁の性能基準より細かい項目があります。
| 項目 | 規格の中身 |
|---|---|
| 音量 | 85dB(A)以上。ブザーの正面前方1m、高さ1.2mで測る |
| 連続吹鳴時間 | 表示された音量の90%以上の音量で20分以上 |
| 落下強度 | 電池を入れた状態で1mの高さからコンクリート床に6方向で各1回落とし、機能に異常がない |
| 防水性能 | 防水防犯ブザーは、試験で内部に浸水しない |
| 取付け紐 | 引っ張り強度19.6N以上 |
| 首に掛けるもの | 分離できる止め金具(ブレイクアウェイ)を備えていることが望ましい |
| 電池蓋 | 小形電池を使うものは、幼児が簡単に外せない構造が望ましい |
| 適用範囲 | ボタン形アルカリ電池を電源とするブザーは含めない |
ボタン形アルカリ電池のブザーが対象外になっているのは、規格の解説によると、ブザーに使われたボタン形アルカリ電池の破裂事故が散見されたためです。平成28年8月25日の改正で外されました。
音量の表示は「前方1m」を確かめる

パッケージに書かれた音量の数字は、どこで測ったかによって変わります。規格の解説でも、ブザーと騒音計の距離によって測った値が変わり、会社ごとに音量の書き方がまちまちだったため、測った距離が1m前方であることを書くようにしたと説明されています。
全防連は、優良防犯ブザーの取扱説明書やパッケージに「◯◯dB(前方1m)」と書き、試験で測った音量以下の値にすること、「◯◯dB以上」の「以上」は書かないことを求めています。連続吹鳴時間も、試験で測った時間以下の値と、試験したときの温度を書くことになっています。本体の重さは電池を含めた値です。数字の大きさだけで比べるのではなく、同じ条件で測った表示かどうかを見てください。
推奨には期限がある

全防連の推奨品目録には、品ごとに推奨の年月日と満了年月日が書かれています。2026年9月1日現在の目録に載っている型式を当サイトが数えると78型式でした。一方で、推奨が終わった品をまとめた過去の推奨品の目録(2026年7月29日現在)には215型式が並んでいます。
以前に推奨されていた品でも、今の目録に載っているとは限りません。お下がりや家にあったブザーを使うときは、今の目録と照らし合わせるか、少なくとも音量と連続吹鳴時間の表示を確かめておくと安心です。
選び方3 子どもが使う場面に合わせる
全防連の防犯ブザー使い方マニュアルは、ブザーのタイプをいくつかに分け、用途に応じて選ぶよう勧めています。

| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| ピンが完全に引き抜けるもの | 本体に差し込まれたピン(絶縁体)を引き抜くと鳴る |
| ピンが引き抜けないもの | ピンを引くと鳴るが、ピンは本体から離れない |
| 本体のスイッチでオン・オフするもの | ボタンなどで鳴らす |
| サインスイッチがあるもの | 音が出るかを確かめるスイッチが付いている |
| ライト付きのもの | ライトが付いている |
選ぶときに見ておきたいのは次の4点です。
- 子どもの力で操作できるか。性能基準にもある項目です。店で実際に引いたり押したりさせてみるのが確かです。全防連は、引きヒモの長さは15cm以上が望ましいとしています
- 防水か防滴か。ランドセルに付けると雨に濡れることがあります。マニュアルは、できれば防水や防滴にしたいと書いています
- 首に掛けるなら安全装置があるか。首から下げる場合は、ひもで首が絞まらないよう、強く引っ張ると外れる安全装置(ブレイクアウェイ)が付いていることを確かめます
- 電池蓋が簡単に外れないか。小さな電池を使うものは、幼児が簡単に外せない構造が望ましいとされています。下にきょうだいがいる家では特に見ておきたい点です
自治体の配付品もある
区市町村によっては、小学校に入る子どもに防犯ブザーを配っています。たとえば文京区は、2026年度に区立小学校に入学する新1年生と、区内に住み国立や私立の小学校に入学する新1年生に配付しています。配付品は防滴型で、アルカリ単4電池を使い、アラーム音量は95dB(測定距離1m)、ピンが抜けきらないタイプです。区立小学校の子どもには学校を通じて、国立や私立の小学校に入る子どもには2026年4月6日から2027年3月31日まで区の窓口で配っています。
住んでいる地域で配付があるかどうかは、区市町村のホームページや学校からのお知らせで確かめてください。配付品を使う場合も、次に書く付け方と点検はそのまま当てはまります。
付ける場所は、体の前のすぐ手が届くところ
どれほど性能のよいブザーでも、とっさに手が届かなければ鳴らせません。全防連のマニュアルは、バッグやカバンの中に入れておいてはすぐに鳴らせないとし、手に持つか、ランドセルやバッグに付けておくよう勧めています。

ランドセルの場合は、肩ベルトにあるフックに付けます。マニュアルは、側面のオオマチ部分のフックに付けると手が届かないとして、必ず体の前面に付けるよう書いています。警視庁の「いかのおすし」のページも、ランドセルの肩ベルトや習い事のバッグなど、子どもの持ち物には防犯ブザーを忘れずに付けるよう呼びかけています。

| 場面 | 付け方・持ち方 |
|---|---|
| 通学 | ランドセルの肩ベルトのフックに付ける |
| 遊びや塾 | バッグの持ち手に見えるように付ける。バッグを持たないときは衣類のベルトループに |
| 首から下げる | 強く引っ張ると外れる安全装置付きのストラップを使う |
| 電車の中 | 手に見えるように持つ。サインスイッチを一瞬だけ鳴らす使い方もある |
| ひったくり対策 | ブザーをバッグ本体に付け、ピン側のひもを手首やベルトループに付けておく |
| 旅行 | スーツケースに付け、ピン側のひもを自分で持つ |
マニュアルには、女性が電車内などで手に見えるように持ってアピールしたり、サインスイッチを一瞬だけ鳴らしたりすることで、それ以上の行為を思いとどまらせることに役立つとも書かれています。先ほどの数字で、大人の女性の前兆事案の多くが夜の道路上と駅で起きていたことを思い出すと、夜の帰り道はバッグの外に出しておくのが現実的です。
年代ごとの持ち方の目安
前兆事案のデータと、全防連や警察庁の資料を合わせると、年代ごとに気を付けたい点は次のように整理できます。
- 小学生と未就学児。事案の69.4%が14時から17時、73.0%が道路上でした。帰り道で使えるよう、ランドセルの肩ベルトに付けたままにしておきます
- 中学生。14時から17時が47.3%、道路上が70.0%で、小学生に近い形です。通学かばんが変わったら、付ける位置も体の前に付け直します
- 高校生。18時から23時が36.0%、駅構内が17.5%でした。帰りが遅い日は、かばんの外に出すか手に持って歩きます
- 大人の女性。夜と深夜が67.7%でした。警察庁の冊子は、集合住宅の中に入っても、自分の家の中に入るまでは「屋外」であると意識するよう書いています。エレベーターや廊下でも、ブザーはすぐ使える位置に置いておきます

マニュアルは、子どもや女性以外の使い方も紹介しています。高齢の家族が悪質な訪問販売や強引なセールスに困ったときのために玄関に置いておく、体に異変が起きたときや災害で建物に取り残されたときに音で居場所を知らせる、浴室やトイレに置いておく、といった使い方です。

月に1回は鳴らして点検する

防犯ブザーは、いざというときまで鳴らさない道具です。そのため、電池が切れていても気付きにくいという弱点があります。全防連は、最低1か月に1回程度、ブザーの点検と鳴動の試験をするよう勧めています。音量が小さくなったときは電池の消耗が考えられるので、電池を交換します。
| いつ | やること |
|---|---|
| 買ったとき | 使用上の注意を子どもと一緒に読む。使う前に音が鳴るか確かめる |
| 月に1回 | 鳴らしてみて、音が小さくなっていないか確かめる |
| 音が小さいとき | 新しい電池に交換する |
| ふだんから | 子どもと一緒に、ピンを引く、ボタンを押す練習をする |
| いつでも | 電池交換でふたを開ける以外は、分解や改造をしない |
練習は、ブザーを鳴らしたあとにどうするかまで含めて行うのがおすすめです。マニュアルは、実際に不審者に出会ったときは、ブザーを鳴らしてすぐに人がいる安全な方向へ走って逃げるよう書いています。逃げるときにブザーを投げつけたり、ランドセルを落としたり投げたりすることも覚えておくよう勧めています。鳴らすことと逃げることをセットで体に覚えさせておくと、とっさのときに迷いません。
全防連は、ブザーを持ち歩く方法や付け方について、使いやすい方法をふだんから考えておくことも大切だとしています。子どもの背が伸びたり、ランドセルからリュックに変わったりしたら、そのたびに付ける位置を見直してください。
スマホの防犯アプリとの使い分け
スマートフォンにも、防犯ブザーの代わりになるアプリがあります。警視庁の防犯アプリデジポリスには、防犯ブザー機能、痴漢撃退機能、登録した人に現在地やメッセージを送るココ通知機能、地図で不審者情報などを見られる見守りパトロール機能、子どもへの声掛け事案などが続いている地域に入ると知らせるエリア通知機能などがあります。防犯ブザー機能と痴漢撃退機能は、画面の表示や音声で助けを求められるものです。

どちらか一方を選ぶ必要はありません。警察庁の女性向けの冊子は、日ごろ意識してほしいこととして「防犯ブザーや音の出るアプリを起動したスマホを持つ」と、両方を並べて挙げています。そのうえで、「体をつかまれるくらい近づかれそうになったら、防犯ブザーを鳴らしたり大声を出したりしましょう」と書いています。
同じ冊子は、通り慣れた道でも、スマホやイヤホンをしないほうが注意力が上がり、周りの異常に気付けるとしています。アプリを入れたことで歩きながら画面を見る時間が増えては本末転倒です。スマホを持たない年齢の子どもにはブザー、大人はブザーとアプリの両方、というように、年齢と場面で考えるとよいでしょう。
子どもに教えておきたいこと
ブザーを渡すだけでは、使える状態にはなりません。警視庁は、子どもが自分の身を守るための合言葉として「いかのおすし」を紹介しています。

| 合言葉 | 意味 |
|---|---|
| いか | 知らない人について行かない |
| の | 知らない人の車に乗らない |
| お | 大声を出す。大声が出せなくても、防犯ブザーを鳴らせば同じ効果がある |
| す | すぐに逃げる |
| し | 何かあったら、すぐに大人の人に知らせる |
警視庁は、声かけやつきまといの多くは子どもが一人になったときに起きていると書いています。通学路や習い事の道を親子で歩いて、逃げ込める場所を確かめておくことも勧めています。コンビニや理容室、「子供110番の家」などです。前兆事案のデータで、小学生の事案の73.0%が道路上だったことを考えると、道の途中で駆け込める場所を知っておくことは、ブザーを持つことと同じくらい大切です。
何かあったときの対応も伝えておきます。警視庁は、声かけやつきまといがあったときには「大したことはなかったから、通報しなくてもいいか」と思わず、些細なことでも必ず警察への通報と学校への連絡をお願いしています。
子ども以外のつきまといについては、ストーカー・つきまとい対策で相談先と記録の残し方をまとめています。
ブザーの音を聞いたら
防犯ブザーは、周りの大人が気付いて初めて役に立ちます。全防連のマニュアルは、子どもや女性、高齢者などが防犯ブザーを鳴らしている場面に出会ったら、救助を必要としているので、110番や119番などに通報するよう呼びかけています。警察庁の女性向けの冊子も、被害に遭って困っている人を見かけたら、迷わず110番するよう書いています。
子どもに持たせる側の大人も、音を聞く側の大人でもあります。近所で音が聞こえたら、窓を開ける、声をかける、通報する。そうした一人ひとりの動きが、ブザーの効果を支えています。
防犯ブザーのチェックリスト

- 音量が85dB以上、連続吹鳴時間が20分以上と表示されている
- 音量の表示が前方1mで測った値になっている
- 子どもが自分の力で、引く、押すができる
- 通学で使うなら防水か防滴
- 首から下げるなら、強く引っ張ると外れる安全装置が付いている
- ランドセルの肩ベルトのフックなど、体の前に付けてある
- 月に1回は鳴らして、音が小さくなっていないか確かめている
- 鳴らしたら人のいる方へ逃げると、子どもと話してある
- 通学路で逃げ込める場所を、親子で確かめてある
よくある質問
音量は大きいほどよいのですか。
警察庁などの性能基準は85dB以上です。数字を比べるときは、同じ前方1mで測った値かどうかを確かめてください。全防連は、優良防犯ブザーの音量を前方1mで測った値で表示し、「以上」とは書かないよう求めています。音量に加えて、音色と20分以上鳴り続けるかどうかも基準に入っています。
100円ショップのブザーでも大丈夫ですか。
値段では判断できません。パッケージに音量(前方1m)と連続吹鳴時間の表示があり、85dB以上、20分以上を満たしているかを確かめてください。全防連の推奨品目録に載っているかどうかも目安になります。
ピンが抜けるタイプと抜けないタイプ、どちらがよいですか。
全防連のマニュアルは、どちらかをすすめるのではなく、用途に応じて選ぶよう書いています。子どもが操作しやすいかどうかを、店で実際に試して選ぶのが確かです。
電池はどのくらいで替えればよいですか。
決まった期間はありません。全防連は、最低1か月に1回程度鳴らして点検し、音量が小さくなったら電池を交換するよう勧めています。
首から下げても大丈夫ですか。
首から下げる場合は、ひもで首が絞まらないよう、強く引っ張ると外れる安全装置(ブレイクアウェイ)が付いたストラップを使ってください。優良防犯ブザーの規格でも、首に掛けるものは分離できる止め金具を備えることが望ましいとされています。
スマホがあればブザーはいりませんか。
警察庁の女性向けの冊子は、防犯ブザーと音の出るアプリを起動したスマホの両方を挙げています。どちらか一方に決める必要はなく、年齢や場面に合わせて組み合わせるのが現実的です。
鳴らしてしまったら、どう止めればよいですか。
止め方はタイプによって違います。買ったときに取扱説明書で確かめ、鳴らす練習と一緒に止める練習もしておいてください。
困ったときの相談先
身の危険を感じたとき、被害に遭ったときは、ためらわずに110番してください。すぐの対応が必要ではないけれど相談したいことがあるときは、警察相談専用電話の#9110が使えます。全国共通の短縮ダイヤルで、携帯電話からもかけられます。
| 相談したいこと | 窓口 |
|---|---|
| いま危ない、被害に遭った | 110番 |
| 声かけやつきまといの相談 | 警察相談専用電話 #9110 |
| 東京都内の相談 | 警視庁の相談窓口 03-3501-0110 |
| 学校で起きたこと、通学路のこと | 通っている学校 |
| 防犯ブザーの配付 | 住んでいる区市町村 |
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出典一覧
- 警察庁「防犯ブザー 性能基準に適合する防犯ブザーのサンプル音について」
- 警察庁「女性のための安全サポートブック」
- 警察庁「警察相談専用電話#9110」
- 警視庁「前兆事案の認知情報」
- 警視庁「いかのおすし」
- 警視庁「防犯アプリ デジポリス」
- 全国防犯協会連合会「優良防犯ブザー」
- 全国防犯協会連合会「優良防犯ブザー規格」
- 全国防犯協会連合会「優良防犯ブザー推奨品目録」
- 全国防犯協会連合会「優良防犯ブザー 過去の推奨品」
- 全国防犯協会連合会「防犯ブザー使い方マニュアル」
- 文京区「防犯ブザー」
この記事の数字と条件は、2026年9月24日に各機関のページで確認したものです。推奨品目録や自治体の配付は変わることがあるため、購入や申し込みの前に、各機関のページで最新の内容を確かめてください。




